キーワードを決定する時に考えておきたい、ユーザーの属性、心理についてお話します。

アフィリエイトは、サイトに見込み客を集めて、情報提供と教育をし、紹介しているアフィリエイトプログラムの商品やサービスへ申込みしてもらう、というビジネスです。

見込み客の多くはGoogleやYahooの検索をして、検索結果に表示されたサイトのひとつをクリックしてやってきます。

毎日、様々な人たちが検索を利用してネットで情報を手に入れています。検索ボックスにはその人たちが打ち込むキーワードが山のようにあるのです。

そのうちのどんな言葉を入力する人たちが、あなたのアフィリエイトサイトにとっての「見込み客」になるでしょうか?

ネットで検索するユーザーの購入レベル

ここではある悩みを解決したいと思った人がネットで検索を繰り返しながら、いかに購入、申込みにたどり着くかを、育毛剤を例にして考えてみます。

レベル1 情報を知りたい

「最近、抜け毛が多いな。鏡で見てもどうも髪の毛が薄くなってきてる。俺の状態はどうなってるんだ?やばいのかな?」
検索ワードの例「抜け毛 原因」「ハゲ 遺伝」「育毛」など

この段階では、自分の悩みについて、原因や改善方法など「情報を知りたい」けれど、なんらかの商品を購入しようという気持ちはありません。
もし、育毛剤の広告がサイトに貼っていてもあまりクリックはしないかもしれません。

レベル2 商品を知る(認知)

「どうやら原因はさまざまだけど、髪のケアをすることでかなりハゲるのは防ぐことができるらしいぞ。俺の状態に合うという育毛剤がサイトに載っていたがどんなもんなんだろう?自分にも効果があるんだろうか?」
検索ワードの例「育毛剤 効果」「商品名 効果」

この段階では、自分の悩みを解決する手段としての商品に興味が出てきています。サイトに合った広告で興味を持ち商品名で検索する人、テレビなどのメディアのCMなどをみて気になった人もこの段階です。

レベル3 比較・検討

「●●という育毛剤が気になるな。でもそれ以外にも育毛剤にはいろいろあるらしい。評判のいい育毛剤はどれなんだろう?」
検索ワードの例「商品名 評判」「育毛剤 比較」「育毛剤 本当に効果がある」「会社名」

自分の悩みを解決するには●●という商品が必要であると分かっていて、お金を出すだけの価値のある商品を手に入れるために比較検討している段階。

レベル4 購入寸前

「よし、●●を買おう。どこが一番安いかな~、ネットで買えるかな~?」
検索ワードの例「商品名(●●) 最安値」「商品名(●●) 在庫」

商品を購入することは決まっていて、ネットで購入する方法や価格、在庫を調べている段階。見込み客としては最高にありがたいお客様で「すぐ買い客」。

サイトを作成する際には、どの段階に属しているキーワードをターゲットにするのかを決めておく必要があります。

ここで示したどのレベルのユーザーに対しても、アフィリエイトで成約をとることは可能ですが、レベルが上がるほど購入意欲が高まり売りやすくなります。

逆にレベル1のような購入意欲が低く、ただ情報を調べているという人に対してものを売るというのは熟練者でも難しいでしょう。

ただし、購入寸前と言えるレベル4では、検索ワードも絞られています。商品名+●●のような複合ワードはライバルがたくさんいて、上位表示しないと稼ぐことは難しくなります。

自分の今の実力を考慮しながら、キーワードを決めていきましょう。
また、サイトを作った後でも、アクセス解析を活用して訪問されているキーワードを知り、ASPの売れ行きをチェックするなどして、「ああ、自分のサイトには、このレベルの人が来ていて売れているんだな」と判断することによって、サイトの訪問者の気持ちに合った売れやすいサイトに改善していくことができます。